25明治維新|富国強兵と社会の変化|小学生へ歴史解説

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見出しアイコン51解説!富国強兵の明治維新

 

江戸幕府がほろび、新しく政治を行った新政府(明治政府)は、進んだ外国に負けない、天皇中心の強い国にするため色々な改革かいかくを行いました。

この改革やその時代の社会の変化を明治維新めいじいしんと呼び、このページでは明治維新の内容を取り上げています。

 

このページの歴史年表

時代
年代
主なことがら



1868五箇条の御誓文
1869版籍奉還
1871廃藩置県
1872富岡製糸場ができる
1872義務教育がはじまる
1873徴兵令
1873地租改正
登場人物やキーワード
明治維新
富国強兵 殖産興業  官営工場  
学制の発布  四民平等

 

 

1868年 五箇条の御誓文

薩摩藩さつまはん長州藩ちょうしゅうはんの武士を中心とする新政府は、1868年に明治天皇の名で五箇条ごかじょう御誓文ごせいもんを示しました。これは新しい政府の方針ほうしんを定めたものです。

 

<五箇条の御誓文はこんな内容!>

1.政治は会議をひらいて、みんなの意見で決めよう。

2.国民はみんな協力して、国を強くしよう。

3.みんなの希望がかなう世の中にしよう。

4.これまでのしきたりにとらわれず、正しいことをしよう。

5.外国からたくさん学び、天皇中心のしっかりした国をつくろう。

 

 

 

1869年 東京が首都となる

1869年 明治天皇は京都から東京にうつり、東京を首都しゅととしました。

※江戸は東京と呼び変えられました。

 

 

1869年 版籍奉還

1869年、大名や藩主はんしゅが持っていた土地やそこに住む人々を、朝廷に返させました。これを版籍奉還はんせきほうかんといいます。

 

 

1871年 廃藩置県

それまでの藩を廃止し、全国を府と県に分けました。これを廃藩置県はいはんちけんといい、府や県の代表は政府が認めた人がつきました。

 

四民平等

江戸時代にあった士農工商の身分制度が廃止され、皇族こうぞく(天皇の一族)以外は全て平等とされました。これを四民平等しみんびょうどうといいます。

>この結果、だれでも自由に住む場所や職業を決めることができ、苗字みょうじを名のることができるようになりました。

>しかし身分のなごりは簡単に消えず、差別や不平等なことがたくさん残りました。

 

 

富国強兵・殖産興業

明治政府は、強い欧米の国々に負けない国づくりを目指しました。富国強兵ふこくきょうへい殖産興業しょくさんこうぎょうとなえ、強い軍隊を持ち、産業を発展させる政策せいさくをとりました。

 

 

1872年 官営工場の富岡製糸場ができる

国が、産業の発展に必要な工場を建てました。これを官営工場かんえいこうじょうといいます。

>群馬県の富岡製糸場とみおかせいしじょうは1872年に官営工場として完成し、フランス人の技師ぎしに指導を受けながら、日本人の女性が働きました。

 

 

1872年 「学制」がはじまる

全国に学校を建て、6歳以上の男女すべてに教育を受けさせることになりました。学制がくせいといい、義務教育のはじまりです。

※実際には授業料が払えない家が多く、学校へ行けたのは全体の30%程度だったようです。

 

 

1873年 徴兵令

20歳以上の全ての男子は、3年間軍隊に入ることが義務となりました。これを徴兵令ちょうへいれいといいます。

 

 

1873年 地租改正

全国を正しく測量そくりょうし、土地の値段が決められました。そして土地の値段の3%を税金として納めさせる地租改正ちそかいせいが行われました。

>それまでの主にお米でぜいを納める年貢ねんぐ方式から、現金で納める方式に変更されました。

解説!「25.明治時代① 富国強兵の明治維新」おしまい