解説!江戸時代の終わり
アメリカと条約を結び開国した日本でしたが、日本の中には開国に反対し、外国人を追い払おうとする人もいました。
長州藩は外国の船を追い返そうと砲撃したり、薩摩藩は外国人を殺傷したりと開国に抵抗しました。しかし欧米の軍隊の強さを知ると、戦っても勝てないと思うようになりました。
このページの歴史年表
時代 | 年代 | 主なことがら |
江戸 時代 | 1866 | 薩長同盟が結成 |
1867 | 大政奉還 | |
1867 | 王政復古の大号令 | |
明治 時代 | 1868 | 戊辰戦争 |
登場人物とキーワード | ||
西郷隆盛 大久保利通 木戸孝允 坂本竜馬 徳川慶喜 勝海舟 薩摩藩 長州藩 土佐藩 |
1866年 薩長同盟が結成
1866年、土佐藩の坂本竜馬のすすめで薩摩藩と長州藩が同盟(薩長同盟)を結びました。
薩長同盟は江戸幕府をたおし、天皇を中心とした新しい国をつくることを目指します。
<各藩の人物は?>
・薩摩藩(鹿児島県)・・・大久保利通、西郷隆盛
・長州藩(山口県)・・・木戸孝允
・土佐藩(高知県)・・・坂本竜馬
1867年 江戸幕府が大政奉還
江戸幕府は15代将軍の徳川慶喜が政権を朝廷に返しました。これを大政奉還といい、約260年間続いた江戸幕府は1867年にほろびました。
※力がおとろえていた江戸幕府は、薩長同盟などの幕府を倒そうとする人たちが攻めてくる前に、政権を朝廷に戻し戦いを避けました。
1867年 王政復古の大号令
大政奉還の後、朝廷側は明治天皇が王政復古の大号令を出し、天皇中心の国へもどることを宣言しました。
1868年 戊辰戦争が起こる
王政復古の大号令で、薩摩藩や長州藩などの人が中心となる新しい政府ができ、政治を行いました。しかし江戸幕府に仕えていた諸藩など(旧幕府側)は新しい政治に反感を持ちました。
>日本各地で新政府軍と旧幕府軍が戦いとなりました。これを戊辰戦争といいます。
>戊辰戦争は約1年半も続き、新政府軍が旧幕府軍を次々と倒し、新政府が全国を支配しました。
旧幕府軍の代表 勝海舟
戊辰戦争で新政府軍は江戸を攻撃しようとしていましたが、新政府軍の西郷隆盛と旧幕府軍の勝海舟は話しあい、江戸は戦場とならずにすみました。
解説!「24.江戸時代⑧ 江戸時代の終わり」おしまい
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