10鎌倉時代|定期市・座・鎌倉仏教など|小学生へ歴史解説

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見出しアイコン51解説!人々のくらしや文化

 

 

このページの歴史年表

時代
年代
主なことがら



1175浄土宗(法然)
1191臨済宗(栄西)
1195東大寺が再建される



1203金剛力士像ができる
1224浄土真宗(親鸞)
1227曹洞宗(道元)
1253法華宗(日蓮)
1274時宗(一遍)
登場人物やキーワード
騎射三物  武家造  
二毛作  地頭  国司  
定期市    宋銭  
運慶・快慶  平家物語  びわ法師

 

 

鎌倉時代の武士のくらし

鎌倉かまくら時代の武士は、戦いにそなえて武芸ぶげい稽古けいこをしました。代表的な武芸に騎射三物きしゃみつものといわれる<犬追物いぬおうもの笠懸かさがけ・やぶさめ>があります。

 

<騎射三物とは?>

犬追物 :犬をはなし、馬に乗りながら追いかけて弓矢ゆみやでいる(刃のついてない矢)。
笠懸  :馬に乗って走りながら、かさの形のまとを弓矢でいる。
やぶさめ:馬に乗って走りながら、的を弓矢でいる。

 

武士は武家造ぶけづくりといわれる、へいやほりに囲まれた板ぶきの家に住みました。

 

 

 

鎌倉時代の農業と農民のくらし

近畿きんき地方で二毛作にもうさくがはじまりました。

農民は地頭じとう国司こくしへ税をおさめました。中には、農民を苦しめる悪い地頭などもいたようです。

 

<二毛作とは?>
・同じ農地を使って、1年間にちがう作物を2種類作ることを二毛作といいます。
・近畿地方ではいねむぎが二毛作されました。

 

商業の発達(定期市・座)

荘園しょうえんや港などで、定期市ていきいちといわれる商人しょうにんの商売が始まりました。人々は日用品にちようひんなどを定期市で買うようになっていきます。

 

農民の中から、なべ・・かま・・などの日用品をつくる職人しょくにんがあらわれ、定期市で売られました。商人や手工業者しゅこうぎょうしゃは、同じ職業の人でといわれる組合をつくり、他のものが勝手に販売できないように営業を独占どくせんしました

 

 

>定期市は毎日ではなく、月に数回だけひらかれました。

>定期市で使われるお金は、そう(中国)から輸入ゆにゅうした宋銭そうせんが使われました。

 

 

 

新しい仏教のひろまり

平安時代の終わりごろから鎌倉時代にかけて、新しい仏教がたくさん生まれました

 

このころ生まれた仏教

年代
教え
人物
教えの内容
1175浄土宗じょうどしゅう法然ほうねん南無阿弥陀仏なむあみだぶつ」と念仏ねんぶつをとなえ、阿弥陀仏あみだぶつにすがればすくわれる。
1224浄土真宗じょうどしんしゅう親鸞しんらん阿弥陀仏にすがれば、ほとけ慈悲じひで救われる。
1253法華宗ほっけしゅう日蓮にちれん南無妙法蓮華経なむみょうほうれんげきょう」と題目だいもくをとなえ、法華経ほけきょうを信じることで救われる。
1274時宗じしゅう一遍いっぺん念仏ねんぶつおどりながらにとなえる。
1191臨済宗りんざいしゅう栄西えいさい座禅ざぜんをくみ、さとりをひらく。
1227曹洞宗そうとうしゅう道元どうげん座禅をくみ、さとりをひらく。

 

 

 

鎌倉時代の文化

鎌倉時代の文化は、力強くたのもしさのある文化がひろまります。

 

平氏へいしに焼きおとされた奈良の東大寺とうだいじは、1195年に再建さいけんされました。東大寺南大門なんだいもんの中には、運慶うんけい快慶かいけいのつくった金剛力士像こんごうりきしぞうがおさめられています。

 

平氏がさかえてほろぶさまびわ法師ほうしが語った「平家物語へいけものがたり」や、軍記物ぐんきものといわれる武士の戦いのさまを伝える物語が生まれました。

解説!「10.鎌倉時代 人々のくらしや文化」おしまい